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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第2章 死神とゲーム♪



もっと、もっとだ…その欲しがる顔をもっと見たい。

アンダーテイカーはマリアンヌの両脚を抱えながら無慈悲に腰を打ち付け何度も何度も絶頂に導く。



「まだ、まだだよマリアンヌ。まだ終わりじゃない。」



このところ自分はマリアンヌとの情事の最中に情けなくも余裕をなくすことが多くなった。
マリアンヌと身体を交える関係になってからもうずいぶんとたつ。
抱いた回数なんてもう数え切れない程にだ。

ずっと大切に愛してきたつもりだったが、さらに愛しさが深くなったという事だろうか。
今まで人間の女を愛した事がなかったアンダーテイカーには理由などよくわからなかった。

確実に言えることといえば、マリアンヌの中に入り、懇願するように欲しがられてしまえは、自分もつられるように欲望のタガが外れてしまうという事だ。

時には大きな瞳から涙を流し、時にははしたなくも腰を擦りつけながら自分を求める姿を見れば、もっともっとそうさせたくなってしまう。

今だってそうだ。
まだまだやめてやれそうにない。



「(ヤダァ…ヤダヤダ…もうダメ…)」




ベッドに押し倒されてからもう何度達しただろうか。数えきれない程の絶頂を迎えても、まだ終わりにしてくれそうにはない。

半分意識を飛ばしかけているが、愛するアンダーテイカーが妖しくも激しく自分を求めている姿を体の奥にしっかり刻み込みたかったマリアンヌは、必死にかぶりを振りながらしがみつき、流れ込む快楽を受け入れ続けた。



──────────────


「(はぁ…はぁ…はぁ…)」

開けっ放しだったカーテンから、月がだいぶ高くまで昇っているのが朧気に確認できた。

やっとアンダーテイカーは満足したのだろう、意識が朦朧としているマリアンヌに毛布をかけ、汗で濡れた額にキスをした。


「マリアンヌ、寝ちゃう前に聞かせておくれ。マリアンヌはいったいどんなお願いを小生にするつもりだったんだい?」

そうだ。もとはといえばそんな事がきっかけでこうなったのだ。ゲームはマリアンヌのボロ負けなので今さら言っても仕方のないことなのだが、眠ってしまう前にとマリアンヌはおずおずと右手を動かした。


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