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君は小生の宝物/葬儀屋/黒執事

第2章 死神とゲーム♪









「(……アンダーテイカーさんに、早起きの習慣をつけてもらいたかったんです…)」


「……………………。」



なんてことだ。



普段おとなしいマリアンヌがあれだけむきになっていたのだ。そんなに欲しい物があったのか?いったいどんな高価な物をねだられるのか皆目見当がつかなかったアンダーテイカーだったが、聞いてみればそんな事か……

そんな事のためにマリアンヌはあんなにもむきになり、自分の言葉に簡単に騙されて……



マリアンヌは本当に小生を楽しませてくれる



「ヒッヒッヒッ、そうだったのか。それなら小生絶対に負けるわけにはいかなかったね。」


「(???)」


アンダーテイカーはマリアンヌの頭を愛しむように撫でながら続ける。


「早起きなんてしちゃったら、マリアンヌを抱いて二度寝をする楽しみがなくなってしまうからね〜ヒッヒッ。」


マリアンヌの唇に指を当てながら不敵な笑みをこぼした。



「(そんな……今度は…私の勝てるゲームにして下さいね……)」


そう指で綴りながら徐々にマリアンヌの意識は遠のいていく。


愛しい愛しい…愛しいマリアンヌ。



「マリアンヌ、愛してるよ。過去も、今も、未来も、死後も……魂まで、ぜ〜んぶ小生のものだからね。」



アンダーテイカーの言葉をどこまで聞いていたかは分からないが、月明かりが照らしていたのは、情欲に満たされ満足そうに眠るマリアンヌの姿だった。





カーテンを閉め、その寝室を月明かりさえも拒む漆黒の暗闇に変えると、アンダーテイカーは愛しいマリアンヌを優しく抱きしめながら眠りについた。








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