第2章 死神とゲーム♪
「(あぁん!もう、もう!ダメ!)」
一気に押し寄せてくる絶頂の波に逆らいたくなかったマリアンヌは、その快感に抵抗することなく腰を動かしてしまった。
しかし、その時だった。
「あぁ…小生を欲しがるマリアンヌ、最高に可愛いよ…もっと、もっと小生を欲しがっておくれ。」
その言葉にドクンと心臓が高鳴った。
まさか、まさかそんな風に思ってくれていたとは思ってもみなかったマリアンヌは、その言葉でタガが外れたようにアンダーテイカーを求めてしまった。
アンダーテイカーの方も、限界が近かったのか、下から突き上げるスピードを一気に上げる。
「(あぁ…もうイク……)」
ビクビクと身体を強張らせて達したのを確認すると今度はアンダーテイカーの番だ。
「小生のも受け取っておくれ」
マリアンヌがコクコクと頷くと、アンダーテイカーは腰のあたりを強く押し付け、奥深くに想いの果てを注ぎ込んだ。
──カタン──
ちょうどその時、タイミングが良いのか悪いのか、馬車は店に到着した。
アンダーテイカーは帽子をかぶり直し、もう動ける様子のないマリアンヌを横抱きにしようとしたが、ふと下を見ると、情事の振動でずり落ちたガーターリングが落ちていた。
それを手に取り馬車を下りると、ぐったりとして抱えられているマリアンヌを見て御者が声をかけようとした。きっと酔ったのかと思ったのだろう。
「おい…嬢ちゃん……」
しかし、アンダーテイカーが手に持っているガーターリングを見て何をしていたのか察した御者はチッと舌打ちをして発車の準備をし始めた。
「近道で助かったよ。色々とね。」
「そうかい、まいどあり!」
アンダーテイカーは御者にチップを渡すと、店の中まで一目散に入っていった。
店のドアをあけ、店の奥のドアをあければ廊下に出る。寝室までの長い廊下を歩きながらアンダーテイカーはマリアンヌを抱えたままコートを器用に脱がして廊下に放り投げた。
そして寝室のドアをあけると、マリアンヌを押し倒し靴を脱がせ、まだ息の上がっているマリアンヌに覆いかぶさり深いキスをした。