第2章 死神とゲーム♪
アンダーテイカーの素顔は端正な顔立ちで、瞳からは黄緑色の燐光を放ちとても妖艶で魅力的だ。
いつもは目元を隠しおどけているのに、こういう時には必ずその黄緑色の瞳で見つめてくる。
その瞳で捕らわれてしまえば、抵抗することができないのを知っている。アンダーテイカーは本当にズルい。
マリアンヌは少し悔しくなった。
そんなマリアンヌの気持ちなど露知らず、太腿を撫でていた手を下着のあたりに滑り込ませれば、中に触れなくてもどういう状況であるかすぐに判断できた。
「マリアンヌも小生が欲しい?」
妖しく耳元で囁やかれれば今度は鼓膜の奥から震える様な快感が走った。
マリアンヌは黙ったまま頷いた。
すると、アンダーテイカーはマリアンヌの下着を履かせたまま器用にずらすと、そこから自身の膨張しきったモノを上手に滑り込ませた。
「(あぁ……!!)」
マリアンヌの中は慣らす必要のない程に十分に濡れていて、すんなりとアンダーテイカーを受け入れる。
自分が上に跨がれば、自身の体重で自然と奥まで刺激され、今までしてきた体位とはまた違った快感に襲われた。
下から突き上げられる規則的な律動に加え、揺れる馬車の不規則な動きは、マリアンヌをどんどんと快楽の世界に引きずり込んでいった。
アンダーテイカーの動きに合わせて自分も腰を動かせば、どうしても自分のいい所に当たってしまい、求めるような動きを止めることができない。
この馬車は貴族が乗るような馬車ではないため、座席は簡素な板だ。
そんな所に膝をついていると、少しずつ擦れて、膝の内側が痛くなってくるが、今のマリアンヌにそんなことを気にする暇はない。
「あぁ…マリアンヌ……最高だよ……」
アンダーテイカーは必死に腰を動かす厭らしいマリアンヌの姿に興奮をそそられ、先程までの余裕など、とうに無くなってしまっていた。
「(……アンダーテイカーさん…ごめんなさい……)」
一方マリアンヌは、情事に夢中になりながらも心の中で謝罪をしていた。
実はマリアンヌは、アンダーテイカーに1つ嘘をついていたのだ。
──小生のどこが好き?──
そう聞かれた時は
「(私を愛してくれるアンダーテイカーさんが大好きです)」
と答えた。