第10章 その死神、激情
「小生の目を盗んで随分とお楽しみだったじゃないか……そんなにあの害獣との交わりは快感だったのかい?」
マリアンヌは押さえつけられた首に力を入れて懸命に否定をするが、アンダーテイカーは全く信じようとしない。
「違う…わけないだろう!?じゃあなんで君のココはこんなに厭らしく濡れているのか教えておくれよ…」
ズレた下着から指を侵入させると、まだその中はセバスチャンの愛撫の余韻が残っており、アンダーテイカーの指はその愛液で溢れる淫猥な蜜口になんの抵抗もなく吸い込まれていった。
「(あぁ!!……あぁん…!!)」
アルコールはだいぶ抜けて頭の中は段々とクリアになってきたが、マリアンヌの身体の中ではいまだに薬酒の精力成分が強く作用している。
そんな状態で触れられてしまえば、達したばかりの身体でもまたすぐに快感を求めてマリアンヌの最奥は再び疼きだしてしまった。
「いつもよりすごい濡れ方じゃないか…あんな害獣のどこがそんなに善かったんだ?!」
そう言いながらアンダーテイカーは、グチュグチュビチャビチャとマリアンヌの耳に聞こえる様にわざと激しく指を往来させる。
「(…う…ん……あぁ…あぁ……アンダーテイカーさん…やめてぇ……)」
アンダーテイカーはマリアンヌにセバスチャンとの事をあれこれ聞いてくるが、首を押さえつける力を少しも緩めてくれないため、手を取って伝えることも、唇を動かして伝えることもできない。
嫉妬に狂ったアンダーテイカーはマリアンヌの話など聞く気はないのだろう。
完全に頭に血が昇ってしまったアンダーテイカーはブーツを履いたままベッドに上がると、マリアンヌの腰を持ち上げ、限界まで熱を上げた自身のモノを容赦なく背後からねじ込んだ。
「(キャアアアア……!いやぁ…いやぁ…アンダーテイカーさん…コワイ……)」
今までアンダーテイカーから、こんな怒りをぶつける様な抱き方をされた事などなかったため、マリアンヌはただただ怖くて怖くて仕方がなかった。