第9章 フタリノキモチ
「移動させる物は全部持っていったからね。後はマリアンヌだけなんだよ。」
そういうと、ローブでくるんだマリアンヌをアンダーテイカーはヒョイっと横抱きにして立ち上がった。
「(わっ!きゃあ!!)」
いきなり抱き上げられたマリアンヌはその浮遊感に驚き声なき悲鳴を上げてしまった。
「さぁ、行こう〜♪」
すると、アンダーテイカーはマリアンヌを抱き上げたまま鼻歌を歌い、自身の寝室へ行き到着すると、その大きな天蓋付きのベッドにマリアンヌを寝かせた。
「到着〜♪」
「(………?!)」
今起きたばかりだというのに何故ベッドに寝かされるのか。
マリアンヌはさっぱり分からなくて問いかける。
「(あ、あの…私、今起きたばかりなのですが…)」
「そうだね〜知ってるよ。」
知っていると言いながらもアンダーテイカーはその言葉とは真逆に自身の下にマリアンヌを組み敷しいた。
なんだか少し嫌な予感がしたマリアンヌは何も言えずにゴクリと唾を飲み込む。
「今日は臨時休業だよマリアンヌ。」
「(え?!そ、それって……)」
「せっかく熱も下がったんだ。今日は一日中ずっと小生とこうしていよう〜♪」
「(キャッ!!キャア!!)」
アンダーテイカーはブーツを脱ぐと、マリアンヌにかけていたローブを引っ剥がして床に放り投げた。
「(あ、あ…あの……んん!!)」
戸惑うマリアンヌに構うことなくアンダーテイカーは深い口付けで唇を奪い全身を性急に愛撫をする。
「(あぁ…いやぁ…!アンダーテイカーさん…)」
「マリアンヌ…あぁ…なんて可愛いんだ…愛してるよ。絶対に離してなんてあげられないからね…」
店を臨時休業にしたアンダーテイカーは、今までしていた我慢を全て解放するかのように一日中マリアンヌを抱いて堪能した。
「イ〜ヒッヒッ…愛してるよマリアンヌ。」
「(ま、待って…待って…下さい…あぁん…!)」
やっと熱が下がったマリアンヌだったが、翌日はまた別の理由で寝込むことになったのは、言うまでもないだろう。