第7章 死神との出会い
「(いやぁ!!……イタイ…!イタイ……)」
全身を貫かれるような鋭い痛みに歯を食いしばりシーツを握りしめ必死に耐えるが、その感覚が快感に変わることなどなかった。
「もうそんなに気持ちよくなったのか?初めてのくせに淫乱な娘だなぁ。」
自分のこの痛みと嫌悪にたえる姿のどこが気持ちよがってると感じたのだろうか?
少女の頭は混乱状態だったが、今はこの激痛に涙を流しながらひたすらに耐えるしかなかった。
男は体位を変えて3度射精すると満足したようで、また指名をすると耳元で気持ち悪く囁くと、身支度をすませ部屋から出ていった。
本来なら自分が着替えを手伝い見送らなければならないのだが、少女は下半身の痛みで起き上がることが出来なかった。
下腹部に手を当てベッドの中で縮こまると秘部からはあの男が射精した精液がドロドロと流れ出てきた。
その感覚に思わず身体を起こすとシーツには真っ赤な鮮血が広がっていた。
「(…なに…これ……)」
思わず口に手を当て震えてしまう。
すると、ノックもなしに部屋のドアが開く。
「おい、失礼のないようにできたか?」
入ってきたのは亭主だった。
失礼がなかったかどうかなど分からないが、また指名をすると言ったのだ。怒って帰ったわけではないだろう。
「(……はい……)」
少女はコクコクと頷いてみせた。
「そうか、それならいい。今日は水揚げだからな。客をとるのはもうお終いにしてやる。ただ明日からはしっかり働いてもらうぞ。お前に高値をつけた順に指名の予約をとってある。」
明日からはもっと過酷な日々を送らなければならないと宣告されると、自然と顔色も悪くなる。
少女は全身で絶望を感じていた。
とにかく今日は風呂に入って眠ってしまいたい。
そう思い服に手を伸ばしたその時だった。
「お前、本当に美人に育ったなぁ。」
亭主は少女の顎を掴み視線を合わせる。
「使い古しになる前に一度試しても罰は当たらないだろう。」
「(??!!)」
その言葉に少女は背筋が凍りつくのを感じた。