第1章 start
「凄い、これ全部サンジさん1人で作ってるんですか?」
「そうだぞ!サンジの作る飯は全部うめーんだ!」
そう語るチョッパーは早速椅子に座りテーブルに並べられていたわたあめサンドに手を伸ばした。それからナミ、ブルック、フランキーも椅子に座りはナミの隣へと腰掛ける。
「好きに食べていいわよ。あ、その前にあなたの名前聞いてもいい?」
「あっ…申し遅れてすみません、と申します。」
「おれは船医のチョッパーだ!よろしくな!」
「私はナミよ。この船の航海士をしてるの!」
「おれァフランキーだ。船大工をしてるぜ。」
「わたしはブルックと申します。…音楽家って事でいいんですかね?」
「皆さん宜しくお願いします!」
挨拶を終えるとの視線は直ぐにテーブルの上へと移動した。魚のムニエル、照り焼き、刺身…色々な魚料理や野菜、おにぎりやパンが並んでいる。ちょうど彼らも昼時だったらしい。各々好きな物に手を出し食べ始める。も迷いながらも手近な料理へフォークを伸ばした。
「わ…っ、凄く美味しい…。」
魚の照り焼きを口に運ぶとほんのりと甘辛いタレが柔らかな魚の身と良く合う。空腹の身体によく染み渡る美味しさだ。
「ふふっ、サンジくんの作る料理は一流でしょ?」
「はい!食べたことが無い位どれも美味しいです!」
「幸せそうに食べるちゃんも素敵だァー♡今からデザートも作るからね!」
「ありがとうございます。」
「ところで、何であんたこんな所でウロウロしてた訳?この島に何かあるの?」
ナミの問い掛けには首を縦に振る。
「はい、この島に私の探してる人が居るはずなんです。けど何処から入ればいいのか分からなくて…迷っていた時この船を見つけたんです。」
「本当にこの島に人がいるのか!?」
「どういう意味ですか…?」