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私とアナタのそれから【ONEPIECE】

第1章 start


前回の島から飛び立ちもう3日が経過しようとしていた。少しでも早くトラファルガーに会おうと殆ど休むこと無くここまで進み続けてきたは睡眠不足と疲労で己の身体が随分と重く感じた。けれどここは海の上。島を見つけるまで止まることが出来ないのだ。落ちないように、なるべく体力を使わないようにゆっくりと翼を羽ばたかせ辺りを見渡した。すると遠くではあったが海以外の何かが見える。それは炎だった。空へ向かって立ち昇る真っ赤な炎。

「あれは…島…?ビブルカードが指してる…。」

到底島とは思えなかった。しかしビブルカードがそこへ移動している事は確かだ。は戸惑うも、今有る手掛かりはビブルカードたった一つ。これを辿る以外彼の元にたどり着く方法は無い。意を決して紙の指し示す方へと向かう。すると島が近付くに連れて近くに1隻の船が浮かんでいる事に気が付いた。

「麦わら帽子…。」

麦わら帽子を被った、ドクロのマーク。海賊船なのは明らかだ。にはそのマークに見覚えがあった。どくどくと心臓が脈打つ。もしかしたら会えるかもしれない。過去の友人に。
はゆっくりとその船へと近づいた。なるべくバレないように、船の後ろからこっそりと。

「え!?あれ何…!?」

しかしその努力も虚しく直ぐ船員にバレてしまった。はビクリと肩を大きく跳ねさせるが引くことは無くそのまま船の甲板へと足を着けた。
いち早くを見付けたオレンジ色の髪の女…ナミの声を聞き船に居たクルーたちが直ぐに集まる。そしてを見るなりその大きな翼に瞠目した。

「うぉぉっ!?て…天使!?空島の人間か!?」

「なんと美しいマドモアゼル……!おれはこの船のコックを務めているサンジと申します。」

「きゃっ…!?」

「ちょっとサンジくん!敵かもしれない相手に近付くのは辞めなさい!」

目にも留まらぬ速さで自分の目の前で跪くサンジには1歩引いた。女性に対し何の警戒心も持たずに居るサンジにナミは深くため息を吐き出す。近くでその光景を見ていたチョッパーは物陰に隠れ、ブルックとフランキーは物珍しそうにをマジマジと見つめる。

「おいおい姉ちゃん、この船に何の用だァ?」
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