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私とアナタのそれから【ONEPIECE】

第1章 start


「…気持ちは分かる。多分この船で1番心配しているのはおれたちとベポだよ。あの人との付き合いは長いからな。」

「そうだなぁ…。」

「私がローを絶対に助けます!ここで能力の使い方も戦い方もミンクの方々や皆さんから沢山教わりました!負けません!!」

彼らは顔を合わせる。出会った頃は弱気で臆病で、守られる事が当たり前だった彼女が随分気が強くなった事に驚いた。それが全てトラファルガーの影響かと思うと羨ましくも思えたが、その成長ぶりに自然と頬が緩む。

「…お前ホンットにキャプテンの事大好きだよな。羨ましい位だわ…。」

「えっ!?う…急になんですか…。」

「まぁ、でも心強いな。わかったよ。」

喉を鳴らし控えめに笑うシャチと先程までの剣幕は何処へやら乙女のように顔を赤く染める彼女に肩を竦めたペンギンは、ビブルカードを少しちぎりの片手を取ってそれを掌へ乗せ握らせる。は大きな瞳をペンギンへ向けた。

「キャプテンはおれ達ハートの海賊団の大切な船長だ。けども大切な仲間だから失いたく無い。ちゃんと2人揃って帰って来てくれ。」

「ここで待ってるからな!無理はするなよ。作戦失敗したらキャプテンを引きずってでも帰ってこい!」

歯を見せ笑う2人には目を輝かせてから大きく頷きトラファルガーの居る場所を示すビブルカードを強く握りしめる。そして純白の大きな翼を羽ばたかせた。

「行ってきます!」

「待て待て。手ぶらで行く気か?これを持っていけ。」

「え…?わっ!」

今にも飛んで行きそうなに声を掛けたペンギンはやや小さめのリュックサックを投げた。中を開けてみるとどうやらお金と僅かながらに食料が入れられている。

「パンクハザードまでは遠いぞ。長旅になる。しっかり自分で準備して行け。」

「…ありがとうございます!!」

こうして受け取ったリュックサックを背負ってゾウを飛び出したのがもう数日も前の話になる。それから転々と色々な島へ降り立ちながら少しずつはパンクハザードに向かっていた。そして今日も青々とした空で翼をはためかせ、時折止まってはビブルカードで進路を確かめる。

「うーん…便利だけど距離が分からないとちゃんと向かえてるのか分からない。」
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