第4章 Proposal
「それどう考えてもコイツの胴だろ。」
「ホントだっ!」
「見たのかおぬし!!」
ブルックは胴体の話について錦えもんに詳しく話した。その間残りのメンバーは島で出くわした男、トラファルガーについてへ尋ねる。
「は元々トラ男が船長なのよね?他のクルーは居ないの?」
「はい、元々彼一人で上陸していたんです。他のクルーは別の島で待機しています。」
「なんでわざわざ1人でこんな島に居るんだァ?」
「それは…彼自身の目的の為に。この島にはマスターと呼ばれる科学者が居ます。その男はとても強い海賊と繋がりが有るんです。1団全員で島に乗り込むと警戒されて計画そのものがダメになってしまう。だからたった1人でここに上陸したのですが、私は心配だったので後から追ってきました。」
「そしたらたまたま私たちの船を見付けてそのまま巻き込まれた…って感じね。その計画ってのは話すつもりは無いわけ?」
「ごめんなさい、私も全てを知るわけじゃないんです。でも、子供たちには絶対何もしていないって事だけは確かです!」
「子供達が連れてこられたのは一年前のヤツも居るって言ってたもんな…。」
「そのマスターとやらが関わっている可能性の方が高そうね。」
「それよりも、入れ替えられた私たち何とかならないの!?トラ男はほんとに此処に来るのよね!?」
「来ると言ってました。…外の爆音も無くなったし私少し探して来ます!」
「えっ!?行っちまうのか!?おれ達と居ろよ!!」
「大丈夫、私も戦えるようになったから。どの道ローが居ないと皆さんが困ってしまいます。」
「じゃあおれも行く!!!」
「ルフィは自分の仲間を守って。また後で帰って来るから。」
「……わかった。何かあったら直ぐに呼べよ!」
「ふふ、ありがとう。それじゃあ後でね。」
は笑って外へ羽ばたいた。相変わらず外は寒くコートを着たとは言えど肌を突き刺すような寒さが襲う。彼女はふと笑顔を消すと、安堵するように溜息を漏らす。
「…ごめんね、ルフィ。」