第4章 Proposal
「…ありゃ本当にルフィか…?」
「あのルフィが女に懐いとる…。」
「フフ、随分仲良しみたいね。」
「仲良いなんてレベルかしら…。」
「くそッ…ルフィの癖にちゃんにあんなベタベタ引っ付いて許されるなんて…解せねェ…!!……が、おれは今ナミさんの身体……。」
「きゃーーー!!」
「えっ!?おい、何してんだフランキー辞めろ!!」
唇を噛み締めるとナミさんの身体に傷を付けてしまう。代わりにどぱっ、と涙を流したナミの身体に入ったサンジだったがすぐ様その目はハートに代わり、身に纏うコートをそっとはだけさせ己の胸元へ手を伸ばす。しかしそれにいち早く気づいたフランキーの身体に入ったナミの容赦ない鉄槌が彼を襲った。
「え〜〜〜ん!か弱い私を傷付けちゃった〜〜!!」
「すぐ治療するから!!」
「ちょっとサンジ君私の体に何してんの!?」
「おれチョッパーだよっ!!」
「とってもシュール……。」
中身の入れ替わった4人はもはや誰が誰に入れ替わってしまったのか分からず、阿鼻叫喚な光景にフランキーは顔を引き攣らせた。その横では、ルフィが連れていた侍の下半身と頭が合体し、錦えもんは涙を流し喜んでいる。
「下半身が戻ったでござる!!」
「さて、何から話すか…。」
「ねータンクやってー!!」
「ロボ姉ちゃーん!」
「ビームだせる〜〜!?」
「だまれ〜〜〜〜!!!」
「え〜〜〜〜!!?」
「中身誰だっけ!?」
フランキーにまとわりつく子供たちに痺れを切らしたナミが苛立ちを隠しきれず振り払う。それから1度大きな溜息を吐き零すと子供を除く全員が円になって座る。そして気絶から立ち直ったサンジにナミがタバコを投げた。
「……え?いいの?」
「…我慢してるんでしょ?とにかく冷静になって話しましょうみんな…。」
「まずおれがフランキー。怪我してもおれには頼るな!!」
「おれがチョッパーだぞ!ケガはおれが治してやるぞ!」
「私がナミ。ビームなんか死んでも出さない。」
「そして我らがんナミさ〜〜〜ん♡♡だ!!」
「いよォ!待ってました〜〜!!」
コートの前をはだけさせ胸元を主張させるサンジにウソップとブルックが煽る。はただ苦笑いし、ナミは再び拳を上げた。それはもう、鬼のような形相で。
「私そんなに品がなかったかしら…!!」