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私とアナタのそれから【ONEPIECE】

第1章 start



「、ガルチュー!」

「おはようございます、ガルチューです!」

「ガルチュー!」

ここはゾウという国。人と同じ言葉を話す動物達、ミンク達が暮らす動く島だ。そこにトラファルガー・ローを除くハートの海賊団は長期の間身を置いていた。1人パンクハザードへと上陸したキャプテンの帰りを待つは目を覚ますなりミンクたちからこの島特有の頬を擦り合う挨拶を受けながら早足にペンギンの元へと向かう。

「おはようございます…あ、シャチも居たんですね。」

どうやら2人は揃って海図を眺めていたらしい。それになんの意図が有るのかはには分からなかったが、彼女は特にそれに触れる気も無く海図への視線を外し彼らを見つめる。

「おはよう、どうかしたのか?」

「パンクハザードに行きたいのでローのビブルカードを下さい。」

「まだ諦めてなかったのかよ!」

「昨日もダメだと言っただろう。」

ケラケラ笑うシャチとは真逆にペンギンは呆れ混じりの溜息を吐き出した。はパンクハザードに到着する前、トラファルガーと1つの約束をしていた。それが、島に到着前決闘をして彼に勝利すれば一緒にパンクハザードに上陸する…しかしは負けた。己の持つ悪魔の実の知識はまだ浅く、数十年使い続けて来たトラファルガーに勝つ事は叶わなかったのだ。

「でもローがパンクハザードに上陸してから随分経ちました!!」

「それは分かっているが、これは船長命令だ。それにビブルカードは燃えていないし、生きてる事は明確だろう?」

「そーそー、ひょっこり帰って来るって!」

「…まだ何も起きていないだけで、これから何か起こるかもしれないじゃないですか。ドフラミンゴは冷酷な男です、それに強い。ローが強いのは分かってるけど…心配なんです。」

は顔を俯かせ唇を噛んだ。確かに生死はビブルカードで分かる。けれどこれが突如燃え上がってしまったら。止める間もなく散ってしまったら。考える事が怖くて堪らなかった。
シャチとペンギンは悩ましげに眉を寄せた。船長命令では有るが、ハートの海賊団の中で最も古参の彼らは知っているのだ。トラファルガーの過去を。彼の大恩人の本懐を遂げる、それに全てを掛けている事も。だからこそ止められなかったし、従うしか無かった。彼の人生そのものだったから。
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