第3章 reunion
「……、お前もあいつらと行け。」
「え!?折角合流出来たのに…!」
「海軍はおれ一人で充分だ。必ず迎えに行くと約束する。」
「でも…!」
「みんな!!"麦わらの一味"を捕らえます!!」
「あっ……!くそォ!圧倒された!よし行くぞ、大佐ちゃんに続け!!」
「おい!!待て!!」
「船長命令だ、文句なら聞いてやる。それと、極力悪魔の実の力は使うな。"ROOM"!!」
「……分かった、絶対来てよ!」
トラファルガーの悪魔の実の能力が発動する。大きな薄い膜の様なものがドーム状に広がり、それは彼を中心に海の外…海軍の船をも取り込んだ。今にも戦闘の始まりそうな空気を感じ取ったも渋々頷き子供たちの後ろについた。
「"タクト"」
「!!!ウオオオ〜〜〜!!!」
トラファルガーが掌側を上に向け人差し指をくいっ、と持ち上げるとまるで超能力にでも掛けられたかのように人の何百倍もある大きさの軍艦が河底と共に宙へと浮き上がった。中には瓦礫も混ざっている。
「うわあああ〜〜〜〜!!」
「軍艦が…宙に浮いたァ〜〜〜!」
「河底も一緒に……!!!」
「なんだこりゃァ〜〜〜!!!」
「お前らもう島から出すわけにはいかねェ…人がいねェと言ったことは悪かったよ……!」
「ウオオ〜〜!やっぱコイツヤベェ!!」
「下がってろ!お前ら如きじゃあ手も足も…解体されちまうぞ!!」
スモーカーは十手を構え、トラファルガーは鬼哭を抜いた。しかしトラファルガーの視線はスモーカーへは向かず研究所内へと戻ろうとする達の方へと移る。
「…あいつらも逃がす訳には…侍も居たな。」
「急げハチョー!こっちだ子供たち!!」
「裏口を探すぞー!!」
「おい戻ってくれと言うとろうが!!今の男でござる!拙者を斬った男!!」
「え!?本当か!?じゃあいつが体持ってんのか!?」
「いや、それはおそらく違うが…!」
「じゃあ話は後だ!海軍の所へは戻れねェ!!」
ドタバタと逃げて行く麦わらの一味。トラファルガーは無言で鬼哭を構えた。そして麦わらの一味達へ向け4回、刀を突き刺すような動きをみせる。もちろん逃げる4人にその刃先は届かない。
「"シャンブルズ"」