第3章 reunion
「ペンギンにビブルカード貰いました!」
「…チッ…あの馬鹿…。」
「…ちゃん……探してた奴ってやっぱり男だったのか……!畜生羨まじぃ…!!」
「あ〜〜!!あんた見覚えある!!」
「そうだ!シャボンディにいた奴だぞ!」
「の知り合い!?まさか子供閉じ込めてたのあんた!?この外道!この子達返さないわよ!」
「違います!ローは関係有りません!!」
「…お前は少し黙ってろ。それと、これを着ておけ。」
「……良いの?」
「ここでそんな格好してると凍えるぞ。」
「ありがとう…!」
サンジは下唇を噛み締め涙を流し、ナミとチョッパーは威嚇するようにトラファルガーへ向けて叫んだ。トラファルガーは思いのよらない事態の連続に唇を引き結んだ後大きなため息を吐き出し己のコートを脱いでへ押し付けた。気力を失ったサンジはふとトラファルガーの前方へと目を向けた。研究所の周りは海兵により既に囲まれており見覚えのある人物も居る。
「……!!どこの極悪人かと思えば…!てめェは…スモーカー!そしていつものカワイコさーん♡」
「何故ここに…子供たちが…!!」
「マズイぞ、まさかの海軍だ!」
「ここは無理だ、出口を変えよう!」
「みんな中へ!!」
「わあああ!!あれ!?海軍っていい人たちじゃないの!?」
「そうだな、じゃ行け!」
「やだ!!あの人たちヤクザみたい!!」
無人と思われていた所に突如現れた子供たちにタシギは呆気に取られる。自分たちの置かれた状況を理解し始めた麦わらの一味は慌てて研究所内へと引き返す。嵐のように現れ嵐のように去って行こうとする彼らに海兵達は何か手を打つ事も出来ずただぽかんと口を開けた。
「………。」
「……!!いるじゃねェか!何が1人だ!!」
「……いたな…今驚いている所だ。」
「急げ!!ガキ共裏にまわれ!裏口くらいあんだろ!!」
「わああああ〜〜!!」
トラファルガーとスモーカーが睨み合う中サンジが子供たちを再び中へと誘導した。海軍も我に返った所で標的を七武海の男から麦わらの一味へと変える。トラファルガーは己が渡したばかりのコートを着込むの耳元へ口を寄せ小声で耳打ちした。