第3章 reunion
施設内を暫く走り続けていた達はやがて戦闘を終えたサンジ、フランキーと合流した。凍った人達が居る部屋も抜けた所で階段を降り、少しばかり開いている扉が見えてくる。
「きゃあああ!!」
「恐かったよ〜!!凍ってる人達!!」
「え〜〜ん!!」
「でも見てほら!扉よ!ここから出られる!!」
「やった〜!!」
「ハチャ〜!!外だ〜〜!!!」
チョッパーが扉を蹴り開けるとそこは紛れも無く外だった。ただ、1つ違う点と言えばチョッパー達が見ていた島は炎の島だった事に対し外は完全に銀世界…つまり島の反対側へ連れてこられた事が明白となった。
「いや〜〜!寒〜〜〜い!!」
「"麦わらの一味"!!」
「やったぞー!!」
「建物を出たぞ!おうちに帰れる!」
「パパとママに会える〜!!」
「寒〜〜〜〜〜い!!」
「ヘヘーイ♪フランキ〜〜〜♪ヘイヘイヘヘーイ♪タンクだぜ♪そこのけそこのけスーパーのけ〜〜!!邪魔するやーつは踏んでくぜ!!だけどお花はよけてくぜ〜〜♪(ピアニシモ)ちょっぴり優しいフランキィ〜〜〜タンク〜〜♬(フォルテシモ)」
飛び出て来たのはフランキーだった。正座した脛からはキャタピラが出ておりキュラキュラと音を立てながら進んでいく。膝には子供が乗っており背中にはやや恥ずかしそうに顔を赤らめたサンジと生首が乗っていた。
「ス〜〜〜パ〜〜〜〜〜〜〜!!」
「すげータンク!!」
「きゅうきょくだ〜〜〜!!」
「「(何が変とか言えねェよー!!!)」」
海兵たちの突っ込みが心の中で炸裂した。なんとも言い難い空気の中、最後に出て来たは扉に寄り掛かる見覚えのある背中に目を見開く。この数ヶ月間、ずっと探していた男だ。心臓の辺りが熱くなるのを感じる。やっと会う事が出来た。
「ロー!!」
「は……!?なっ……!?」
「ああああぁ!!?」
翼をはためかせトラファルガーに飛び付く。突如後ろから聞こえた声に振り返った彼は瞠目し、驚きの声を上げた。それでも反射的に飛び付いてきた彼女の身体を抱き留める。2人の姿にサンジの大きな悲鳴が空に響き渡った。
「お前…何故ここに居る!?何だその格好…!」