第1章 叶わぬ想いを胸に
そうなると、浴室での時間は割とあっさり終わってしまう。
その間、エルヴィンからは他愛もない質問をいくつかされたが、リンネはその質問にただ答えるのみだった。
初めての指名でまだ相手をよく分かっていないうちに、気に障ることを言ってしまったら店の評判に関わってしまう。
そのため、余計な事は言わぬよう、話す言葉には細心の注意を払っていた。
お互いに一通り洗い終えると、リンネはエルヴィンに背を向けてタオルを絞っていた。
その後ろ姿は、華奢なクレアとは違うが、綺麗にくびれたウエストラインに形のいい胸と丸いヒップ、十分に男をそそらせる身体であった。
もともとはクレアのかわりにと買った女であったが、エルヴィンはリンネ個人にまったく興味がない訳では無かった。
ほんの悪戯心で無防備な背中を下から上にツーーと指でなぞると、思いのほか敏感な反応を見せた。
「キャッ!だ、団長?」
その反応で火のついたエルヴィンは逃げられないように後ろから抱きしめると舌先を使い器用に下から上に舐め上げた。
「い、いけません…団長!風邪を引いてしまいます。」
もっともらしいことを言い、逃れようとするが、あいにくここは浴室である。
「大丈夫だ。風邪を引かないようにシャワーを出しておけば問題ない。」
──ザァァァァァァァ──
すると、エルヴィンはお互いに温かいお湯が当たるようにシャワーをだした。
「あ、で、でも……」
よくよく反応を伺うと、ベッドの上とは若干様子が違う。何かまずいことでもあるのだろうか…
エルヴィンは背中への愛撫を続けつつ、右手の指を後ろから膣内に入れた。
「あぁん…!ダ、ダメ!……ダメです団長!……そこは…」
指1本で身体をビクビクさせながらブンブンとかぶりを振っている。
明らかに先程とは反応が違うようだ。
少し指を動かすと、ズブズブと愛液が溢れ出してくる。おそらくリンネは後ろから挿入されるここが弱点なのだろう。
「リンネ、見つけたよ。ココが君の感じるところなんだね。」
得意気な顔をされると、リンネは観念したようにコクコクと頷くしかなかった。
エルヴィンは指を2本に増やしながら愛撫するスピードを上げていく。
「あぁ…あぁん!団長…気持ちいです…はぁ…気持ちいです…」
リンネの秘部からは次々と愛液が溢れ出していた。