第1章 叶わぬ想いを胸に
エルヴィンのソレは、リンネの口では受けとめきれない程の大きさであったため、入りきらない根本の部分には手を添え、口の動きに合わせて丁寧にしごいた。
ジュル……ジュル…ジュル…
「ふぅ…ん…ん…」
規則的な水音と共に、リンネの吐息も漏れる。
床に膝をつき、甲斐甲斐しく口淫する姿は直接的な刺激だけではなく視覚的にも十分な刺激があった。
時折溢れる声や、苦しそうに咥える表情は、男心を煽り、射精感を抑えられなくなってしまう。
エルヴィンはあえて見ないように目を瞑ったが、目を瞑ってしまうと、今度は一糸纏わぬクレアの姿が現れてしまった。
自身の陰茎に走る快感と、クレアの姿が頭の中で都合よく一致してしまう。
リヴァイを想うクレアが、自分のモノを咥えているかの様に錯覚してしまい、そこでエルヴィンは湧き上がる射精感を抑えられなくなってしまった。
思わずリンネの髪を掴み激しく動かしてしまう。
ズブッ、ズブッ、ズブッ……
「ダメだ……出る……」
──クレア………──
心の中で呟くと、エルヴィンはリンネの口の中に溜まっていた欲望を一気に吐き出してしまった。
「んん……!」
口の中に出された量の多さに少し驚くが、リンネはエルヴィンの目を見つめ、ゴクンと飲み込んだ。
飲み込みきれなかった精液が口の端から溢れているのに気づくと、エルヴィンは優しく親指で拭ってやった。
「少し乱暴にしてしまったな……すまなかった……」
「いいえ……ご満足頂けましたでしょうか?」
はにかむように笑うリンネを抱き上げると、優しくベッドに寝かせた。
「あぁ、とても上手だったよ。だから、お礼をしないとね。」
エルヴィンはネグリジェの裾を捲り上げると、下着をつけていない秘部に、自身のモノを押し当てる。
「…え?団長…?今出したばかりでは……」
たった今、吐精したばかりだというのに、驚くことにソレは、口淫をする前とほぼ同じ状態であった。
だが、リンネがその事に気づいたのは、自身の身体を貫かれた後だった。
──ズチュッ──
「あぁぁぁぁん……!」
いきなり襲いかかってきた快感におもわず悲鳴の様な声をあげてしまう。
「きちんとお礼をさせてもらうよ…」