第1章 叶わぬ想いを胸に
「はぁ、はぁ、リンネ、私もイキそうだ。」
「あぁん!団長…もうダメ…一緒にイッて……あぁん!」
深く力強い律動によって、刺激され続けたリンネの弱い所は、再び絶頂を迎えようとしていた。
「クッ、出すぞ……」
パンッ、パンッ、パンッ、パンッ!
一気に加速をさせると、あっけなくリンネは達してしまい、エルヴィンはそのビクビクと震える背中に想いの丈を放った。
「ああ、気持ちいい…もう、ダメです……」
リンネはその場で崩れ落ち、手をついてしまった。
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少しフラつきながらも呼吸が落ち着くとすぐにタオルをとり、エルヴィンの身体を拭いていった。
「どうぞ、お召し物です。」
キレイに畳まれた服を受け取ると、エルヴィンは手早く着替えを済ませる。
リンネもネグリジェを着ると、来室してきた時に羽織っていたマントも着用した。
下着はびしょ濡れで使い物にならなくなっていたので、そのままベットに置きっぱなしにしてしまった。
「団長?少し早いですが、お飲み物をだしますので、最初の受け付け室までどうぞ。」
「あぁ…そうだな…」
もう溜まっていたものは全て吐き出しただろう。
リンネの金髪と蒼い瞳は、クレアを連想させながら情事に没頭するには申し分ない容姿であった。またリンネ個人の魅力でも十分に楽しませてもらった。
自身の下半身にも心地よい気だるさがあり、もう十分に満足をしたと思われる。
しかし「少し早い」というリンネの言葉に、散々吐精し、下着の中で大人しく鎮まっていたはずのエルヴィンのモノが明らかに反応をしている。
これにはさすがのエルヴィン自身も戸惑うが、こんな状態ではもちろんだが帰れない。
「リンネ、少し早いとはどれくらいだ?」
ドアの鍵をあけようとしていたリンネが、時計の方を見てからエルヴィンの方を向いた。
「え?えーと…20分と少しくらいです……」
その言葉を聞くと、エルヴィンは考えるよりも先にリンネの背後に膝をつくと、マントとネグリジェを捲し上げて、後ろからリンネの秘部に舌を這わせていた。
「キャッ!あぁ!団長!」
いきなり秘部から感じる舌の感触に、驚き崩れ落ちそうになるか、それではエルヴィンの顔に自身を押し付けてしまう事になる。
リンネは必死にかぶりを振り、ドアノブにしがみいた。