第1章 信じる想いと不安な気持ち
ー太輔視点ー
俺がデザインをし、が作り上げたケーキが目の前に運ばれてきた。
が働いていた店の店長に呼び出され、の留学の話を聞いた。
店長「藤ヶ谷くん、君から彼女を説得してくれないか?」
太輔「えっ?」
店長「この話は彼女にとって大きなチャンスなんだ。君の話ならきっと聞いてくれると思うから」
留学期間は2年
パリで本格的なパティシエの勉強が出来るらしい。
確かに自分の店を持ちたいと言っていたには大きなチャンスだと思う。
太輔「2年か………」
店からの帰り道、俺は自分の中で自問自答した。
正直2年も離れるのは寂しい。
かといって今の立場を投げ出して付いて行く事も、ましてやチャンスを潰すような事もできない。
には、俺の仕事の事で色々我慢させてきたと思う。
今回、お互いの事を色々考えるいい機会なのかもしれない。
俺はに留学に行くように説得した。