第4章 約束。
放課後。
けっきょく男女別の授業が多くて
風磨と顔を合わせることは無かった。
いつものようにカバンを持って屋上に行こうとすると
「咲子...」
いつもよりも優しくて柔らかい声。
振り向くとそこには...
「風磨...」
私の"愛すべき"人。
「...俺のこと恐い...よな」
いつものハリのある声ではなく
少し弱々しい声。
「俺さ...頭に血のぼるとまわり見えなくなっちゃうってゆーか...ホントごめん...」
「大丈夫...大丈夫だよ」
すごく...すごく
風磨のことが愛おしく感じる。
こんな感情は久しぶりで...
どうして...なのかな....?
気持ちが風磨のほうへと動き出す...。
「わっ!!」
気づいたら
「なんだよ急に...」
「風磨...大好き...」
風磨のことを
抱きしめいた___________。