第3章 それぞれの
それは...昨年だった。
「大っ嫌い...」
チャラくて
なのに頭が良くて
女子からモテて
そのうえ...
「ねぇ...相原さんって彼氏とかいるの?」
「いや...いないですけど...」
「ふーん...」
なんなんだこの人....
とにかく第一印象は最悪。
でも...あれは...写真部の取材でバスケ部を見に行った時
ダンクシュートとか軽々決めちゃう風磨がすごくすごくカッコよくて...
なんか胸の奥がキュン...てなって
「どうだった俺?」
「いや...なんていうか...」
こんなにドキドキしてのは初めてで。
「カッコよかったです...」
きっとこれが恋なんだなって思ったのを今でも覚えてる。