第2章 似ている私たち。
走っている間に思う。
昨日は簡単に頷いてしまったけれど....
中島くんのことを何もしらなかった。
知ってるのは隣のクラスってことと、サッカー部ってこと。
それから...
彼はすごくモテるってこと。
中島くんは背も高いし、ルックスもかなりいい。
そんな彼は私の....
浮気相手?
「咲子!?」
「へっ?」
突然の大きい声に驚く私。
「もうついたけど?」
「あ...あぁごめん」
私は急いで荷台から降りた。
「マジでさ...なんかあった?」
「別に...なんもないよ?」
「ふーん...」
風磨は言うと、スタスタと歩いて行ってしまった。
私...いまなんかしたかな?