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Best sex friend

第2章 土曜日


どうにか車は見覚えのある辺りまでやって来た。美咲の家まであと20分ぐらいだろうか。
なんだかちょっと寂しくなってしまう。
「予定にも間に合いそうです。」
「予定?」
「ほら、9時に先輩とファミレス。」
そういやそんな事言ってたな。デートに夢中ですっかり忘れてた。
「先輩の所に行っちゃうのー?」
眠いのもあって思わず子供みたいな声が出た。
「行っちゃうも何も、大貴さん帰るんでしょ?」
明日は朝早いって言ってたじゃないですか。美咲は当然といった風に話す。

・・・確かに帰るって言ったけどさ。
もう美咲とお別れなんて、そんなの嫌だ。
ラブラブデートは終わり?次はいつ会えるの?
美咲は俺といつまで会ってくれるの?


「先輩ってどんな人?男?」
「男性ですよ?あたしより3つ上だったかな。一緒にあるプロジェクトをやってるんですけど、その資料の引き継ぎがありまして。」
「なんでわざわざ休日に会わなきゃいけないの?会社でいいじゃん。」
「月曜日に必要な資料なんですけど、先輩が別件で出張しちゃうんですよ。で、渡せるタイミングが今日だけ。」
「それ本当?」
「・・・なんでそんなに突っかかって来るんですか?」
「別に美咲を疑ってるわけじゃないけど。」
先輩が実は美咲狙いで、仕事を口実にデートに誘い出したのかもしれないじゃないか。
美咲の事だから、そのまま流されてホテルとか行っちゃいそうだから。

いやもしかしたら、すでに2人はそういう関係なのかもしれない。
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