• テキストサイズ

Best sex friend

第2章 土曜日


美咲は恥ずかしいのかもしれないけど、いや、俺としても恥ずかしいんだけど、それでも俺はどこか満ち足りた思いだった。
だって、俺と美咲がカップルとして他人から認識され、それを見せつけられたんだから。
俺は今までノロケというものを理解出来なかったけれど、今では誰かにノロケたくなる気持ちも分かる。
俺達幸せなんだよって他人に見せつける事は、他人には悪いけど快感なのかもしれない。


「大貴さん。」
「んー?」
「海、見えてきましたね。」
「そうだね。」
左手に見えて来た海を一瞥する。美咲と一瞬目が合った。
「海なんて久しぶり。」
「俺も。」
交差点を左に曲がる。目の前は夕焼けと夜の間をさまよう海。
「月が出てる。」
「本当だ。」
「綺麗ですね。」
「うん。」
すっかり弾んだ声の美咲に、俺も自然と笑顔になった。
/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp