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Best sex friend

第1章 金曜日


食卓に出来立ての肉が並んで、付け合わせのサラダもおしゃれで、さらにはスープまであるようで。
「料理の腕上げたね。」
3年前から普通に上手かったけど、なんて言うか・・・作る物がおしゃれになった。
「ネットに転がってるレシピを吸収するというスキルが身に付きました。」
美咲は自慢げにガッツポーズをしてみせた。
俺も自炊する時はそうするけど、ちゃんとレシピ通り形に出来る事がすごいと思う。

それにしても美味そうだ。これを今から2人で仲良く分け合うのか。
俺のために晩ご飯を作ってくれたと思うと、食卓に座っていてもそわそわと落ち着かない気分だった。



「大貴さん、ご飯よそってくださいよ。」
スープをよそう美咲に言われて、勝手知ったる家の棚からお揃いの茶碗を2つ取り出した。
「あたしの分もお願いしまーす。」
「はいよー。」
炊きたてのご飯から、俺の分と美咲の分をよそう。
俺はいつも通り大盛り。美咲は俺にしてはちょっと少なめで。

ご飯を食卓に並べた頃、美咲もスープを2つ運んで来た。
「どうしました?」
にやにやと笑う俺を見て美咲はこてんと首をかしげる。
「こういう新婚さんの共同作業っぽいの、いいなーって。」
割と大真面目に言った俺だったけど、美咲はおかしそうに笑い飛ばしてしまった。

美咲にとってカップルの共同作業というものは、笑い飛ばせるぐらい当たり前の事らしい。
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