• テキストサイズ

Best sex friend

第2章 土曜日


昼食を終え高速をひた走る。
1時間ほど走った末に高速を下りると、そこはもう目的地。
「あっ!」
美咲が指差した方を見ると、青空に映える赤い観覧車。
「着きましたねー。」
「だね。」
入り口の看板が見えて、車を大きく右折させる。
駐車場にはそこそこ車が停まっていた。


車から下りると、清々しい風が通り過ぎて行った。
さて、どうしようか。来るのは初めて、計画も特にしていない気ままな旅。俺の気持ちは開放的になっていた。
「大貴さん。」
「ん?」
左隣で呼びかけてくる美咲。にこにこと楽しそうに笑っていた。
あぁ、太陽の下で美咲を見る事すら久しぶりかもしれないな。
改めてそんな事を思ってしまう程、俺はどこか夢心地だった。

だから左手を握られた事に一瞬気付かなかった事も、俺からすれば仕方ないんだよね。

「大貴さん、あったかい。」
ぴとっ、腕にぬくもり。
あたたかさで顔の筋肉が溶けた。
「・・・美咲だ。」
「え?んん?はい、美咲ですよ?」
美咲はよく分からないって顔をしてたけど、俺はとにかく笑うばかりで。

今日はデート日和の空の下、可愛い美咲は俺のもの。
/ 59ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp