第1章 金曜日
「動くよ?」
腰を引いて、また押し込んで。
運動音痴な俺にはなかなかハードな動きなのに、どうしてこうも気持ちいいんだろうか?
性器が擦れ合う感覚が腰の奥にじんわり響く。震え上がりそうなのに腰は動きを止めない。
「ひっ!あん!」
律動に合わせて美咲が声を上げる。どうやら奥を突かれるのが好きらしい。
「もっとぉ・・・!」
せがまれて、俺の心臓がまたしてもきゅんと鷲掴みにされてしまった。
今日の美咲はやたら積極的だ。嬉しくて顔がにやけてしまう。
昔は痛いと言う事もあったってのに、今ではどうしてこんなに乱れてしまったのか。
・・・それを考えてしまってはダメなんだよなー。
今は目の前の事しか見ないようにしよう。俺が美咲を乱れさせている、それでいい。