第1章 金曜日
ゴムをしっかり装着して、俺は美咲に覆い被さった。
本当はもっとねちっこく前戯したり、「挿れて欲しいの?」なんて焦らしたりしたいところだけど・・・。
欲しいと言われてしまっては、なぁ?
俺のものはあっさりと美咲の中にねじ込まれてしまった。
「あっ!」
「くっ・・・!」
美咲だけじゃなく、俺も思わず声が漏れてしまった。
「・・・挿れただけでイっちゃいそう。」
「えっ!?」
美咲が素っ頓狂な声を上げる。
自分でも情けない話だ。早漏にも程がある。
「美咲が悪いんだぞ?」
「え?え?」
「だって気持ちよすぎるんだもん。」
抱きしめるように美咲にのしかかった。
「・・・もう。」
美咲は俺を宥めるように抱きしめてくれた。
オナニーよりオナホより具合がいい。女の子の体は本当にすごい。
俺が早漏なのは美咲との体の相性がよすぎるせいだと信じたい。
・・・まぁ、相性も何も比較対象がいないんだけど。
経験豊富な美咲にとって俺はどうなのかは・・・聞いた事が無い。