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【文豪ストレイドッグス】蒼天の嗤う頃に

第1章 新たな伝説の始まり


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部屋を出て暫く歩いた所で中原幹部が

「どうすんだよ手前………」

「…………それは私の台詞ですよ」

首領の命令は絶対。

しかも、幹部である私たちは部下の模範でなければならない。

その幹部が首領を命令に背くなど言語道断。

「…この住所、一軒家だよなァ…多分」

「そうですね」

見たところ、部屋番号らしき記述はない。

「手前、嫌なら無理すんなよ」

「いや大丈夫です。おんぼろアパートから無料で一軒家に引っ越せると思えば」

「そうか。んじゃ、まァ………また明日?」

「ええ、また」

中原幹部と別れて、自分の執務室に入って鍵をかける。

中原幹部と同居?やっていける気かしない。

家と言えば、寝泊まりをして風呂に入るだけの場所という感じだし食事だって簡単なものかコンビニ弁当がほとんど。

洗濯だって二着しかない普段着と部屋着、下着を洗うことしかやらない。

洗濯物を畳むなんてした事ないし、干してあるのをいつも直接取って着ている。

____駄目だ、不安しかない。
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