第3章 自覚と嫉妬
「今日は泊まる許可も得たし、中也のワインでも頂こうかな」
「あ?許可なんてしてねェ」
「ええ?じゃあちゃんに聞いてみようかな」
太宰さんは不敵に笑って、服の中に手を滑り込ませてくる。
「ちょっ」
「今日泊まってもいーい?」
敏感な部分には触れず、ただくびれをなぞっているだけだが太宰さんは中也からは上手く見えないようにしている。
「いいよね?」
今度は耳元でそう囁かれ、頷く他無かった。
「ありがとう、さすがちゃんは話がわかるなー」
「……に変なことしたらまじで殺すからな」
「さて、それはどうかな」
____私、太宰さんが帰るまで生きていける気がしない。精神的に。
こんなことを願うのは失礼極まりないだろうが、頼むから早く帰ってくれ……………。