第2章 任務
「同胞の血で死に永らえなさい」
血を操り、様々な攻撃を試みるが尽く水で洗浄される。
「私の異能力は水。血では、相性が悪かろうな」
「っち」
軽く舌打ちをして、銃弾を数発発砲する。
しかしそれも、水の壁に阻まれて落ちる。
今度はその水の壁が襲い掛かってくる。
避ける時間もないと察知し、防御姿勢を作ってそれを喰らう。
水滴が器官に入り、けほけほと咳き込んでいるといつの間にか回り込んだ奴は、私の両手を拘束する。
「どうって事ないな」
「離せ」
「はは、断ろう」
攻撃してきたところをカウンターしよう等と考えていたのに一向に攻撃してくる様子がない。
怪訝に思い、視線をそちらに向ける。
「いい身体だ。死なすには惜しい」
と言いながら、私の下半身を撫でてくる。
その気持ち悪い感触に身震いし、その場で高く跳躍する。
「幹部舐めんな」
両足を後ろに突き出し、顔面を蹴り、その反動で空中で一回転して着地する。
「____パンツ見えた」
気色悪い顔でそう行ってくる奴の脳天を銃弾で貫く。