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【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】

第5章 尾形さん2



 そして闇夜の中で、私たちは交わり続ける。

「はぁ……んっ…ゃ、あ……」

 気持ちいい。良すぎて、おかしくなる。
 身体が崩れかけたのを、筋肉質な腕で腰を支えられる。
 その腕も汗ばんでいて、腰をくすぐるように撫でる。
 ガクガクと揺さぶられているさなかにも、背中に口づけられ、耳元を噛まれる。

「ぁ、……あ、……ひ、っ……」

 下から大きく抉られ、ずぶりと埋め込まれたモノでかき回される。
 みっともなく流れる愛液で腿が冷たい。

 つま先まで走る強烈な快感で、私は本当の雌の獣になったみたいに、身をよじって悶えた。

 いつまでもこのままでいたい。

 でも、狂宴もそろそろ終わりのようだ。

 限界ちかい雄が、私の腰を抱え直す。

「……ぁ……! ぁ、あ、あ……!」

 そして狂ったように激しく打ち付ける。技巧も何もない、ただの獣の行為だ。

「……い、……ぁ……」

 私は上半身が崩れ落ち、肘まで枯葉に埋もれ、嬌声を上げた。

「……ぁ、あ、ぁ、……っ! ん、あ……っ……! ダメ……い、……」

 私だって限界だ。イク寸前なのをどうにか堪えていると、

「…………梢……っ……」

 ほぼ無言だった雄が、絞り出すように私の名前を呼ぶ。
 瞬間に、自分を支えていた緊張が完全に断ち切れた。
 
「――――っ……!!」

 私は身も蓋もなく声を上げ、絶頂に身体を震わせた。
 
「…………っ……!」

 同時に尾形さんも達したようだった。

 強く強く私を抱きしめ、逃すまいとするかのように腰を抱えて震え、息を長く吐く。

 私はボーッとしながら、彼の重さを全身で受け止めた。

 …………

 …………

 あー、焚き火の火がぬっくい。

「結局、夜の焚き火をするんじゃないですか」
「おまえがどうしても、川に身体を洗いに行くと言うからだろう」

 石の覆いで炎を隠しながら尾形さんは面倒くさそう。
 
「だって、かなり汚れたし」

 うむ。賢者モードになり、そこらへんがかなり気になったのだ。
 尾形さんは襲った自覚があるのか、ブツブツ言いながらも火をおこしてくれた。

 新雪を火で溶かして身体を拭き、ついでに水分補給もしてやっと人心地ついた。
 尾形さんもご自分の身体を拭いていた。
 やっぱカッコいいなあ。

 また襲われたらたまらないから言わないけど。

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