【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第4章 月島軍曹1
特に目立つ腹部の傷を撫で、
「勇敢に戦った男らしさの証ですね。そんな方に汚されるとか嫌だとか、無いから……」
年上の軍人さんなのに、小柄なこともあって今は何だか子供みたいだ。
「梢さん……」
私もバカだ。抱きしめられるとモノを考えられない。
鍛えぬかれた肉体は体温が高くて温かい。
「俺は……あなたが……」
唇が重なる。もうどうでもいいや、とどこか捨て鉢に考える。
どうせ、この先何がどうなるワケでもない。
だったらもう、好きにすればいい。
押し倒されながら、そんなことを考えた。
…………
淡い灯りの中、貫かれている。
「ア……ぁっ……あ……!」
「…っ……っ……!」
経験済みたって、身体はそこまで慣れてるわけではない。
けど……意図的ではないにせよ焦らしに焦らされた身体は、喜んで雄を奥に迎え入れていた。
「……っ……ぐっ……」
恐らく一気にガンガンやりたいだろう。月島さんは我慢して、私の反応を見ながらゆっくり進めてる。
「梢さん……大丈夫ですか? 辛くは……」
「い、いや、大丈夫だから……」
殿方は雌にブチ込むと知能指数が一桁になるものでは?
気ぃ使われすぎて、逆に引くなあ。
「……んっ……は、ぁ……! そこ、や……っ」
脈動する熱いモノが深々と埋め込まれ、内側を抉りあげる。
「…………っ……ん……」
っ! イヤだって言ったとこを擦りあげやがって。
気持ち良くて……私も、知能指数、下がってくるし……。
「月島、さん……もっと……はげしく、して……」
一時だけでも愛してくれる人にすがりつき、バカみたいに懇願した。
「梢さん……っ……」
耳元で唾液を呑む音が聞こえた。
「……ぐっ……っ……」
膝を抱え上げられ、張りつめたモノを一気に奥まで押し込まれる。
「…………っ!」
あまり大きな声を出しては……と思いつつ、喉の奥から嬌声が漏れた。
「……っ…、……っ、……!」
「ぁ、あ……っ……!…あ……あ……」
刺激で愛液が止まらない。ぐちゅぐちゅと擦られ、いやらしい音がする。
埋め込まれた場所がじんじんして熱い。
「梢さん……っ……」
彼は切なそうに息をもらし私を強くかき抱き、時々口づけをしてくる。
寒い夜なのに、汗だくだった。