【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第4章 月島軍曹1
それで月島さんはというと、私のうなじや首筋に口づけ。胸を愛撫している。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。
感じまくっている胸に触れられ、包まれ、揉みしだかれ、あるいは指先で刺激される。
「梢さん……」
とても愛おしげで、嬉しそうで。
もっと性急に乱暴にされるのだと思っていた。
こんなに幸せそうに求められるなんて、想定外だ。
「…………」
でも、その、お、落ち着かねえ。
私としては、もっとこう、直接的に……その、えと。
『上より下を触ってほしい』んだけど。
つか月島さんだって、さっきから下がものすごい張ってるのに何で耐えられるの!?
「あ、あの……」
「どうしました? ここがいいと?」
「……ひっ……ち、ちが……」
指の腹で胸を刺激され、ヒクッと下がうずいた。
「あの……もっと……その……」
分かれよ!! しかし女の方から『触って欲しい』と言うのは、はしたないようでためらわれる。
……『いやどの口で言ってんだ』とセルフツッコミがあったがさておき。
私は目で分かってもらえないかと、肩越しに月島さんを振り返る。
潤んだ目で精一杯、懇願した。
「――――っ!!」
効果はテキメンであり、月島さんは心臓を貫かれたような顔をしておった。
ついでに私の股間にあたるご子息がグイッと硬さを増す。
彼は恥ずかしそうに。
「すみません……俺は無粋な男だ……こんなことにも気づかないなんて……」
ツッコミはしないであげよう。
いやいや良いんですよー。だからですね、私のひくついてるアソコを触っていただければ――。
「梢さん……」
「……っ……」
ふわっと抱き上げられたかと思うと。
月島さんの方を向かされる。
う、うん。やっぱ良いお身体ですな。
「…………」
唇が重なる。
いや。違う。違うよ。そうなんだけど違うよ!
つか垂直におっ立てられた殿方のブツに、私の股間が押しつけられる形になり――もう限界だった。
「月島さぁん……」
決して豊かとは言えない胸を敵の分厚い胸板に押しつけ、お預け食らった顔で半泣きで、
「もう、我慢……でき、ない……おねがい、だから……挿れ、て……!」
「梢……さん……!」
理性の糸がプツッと切れる幻覚を聞いた気がした。