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【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】

第4章 月島軍曹1



 夜は長い。他の部屋での宴会の音や、馬鹿笑いがかすかに聞こえる。
 でもそれも、この部屋の密やかな交合を乱すほどではない。

 ただ襖(ふすま)越しに聞こえるいびきには、羞恥心と罪悪感を刺激される。

 
「……っ……ふぁ、……!」
 後ろから首筋を噛まれ、声が出そうになった。

「梢さん……大丈夫です。そう、緊張しなくてもいいから……もっと、力を、抜いて……」

 膝の上に私を乗せ、慎重に愛撫を重ねながら月島さんが仰る。

「だから……そういうの、もう、いい、からぁ……」
 ふが。口に指を入れられ、中をグリグリされた。
 「いけませんか? 俺はもっと、梢さんに、触れたい……」

 いや言葉を封じておいて、耳元でほざくな。
 つか人を脱がしといて、自分は浴衣がちょっと半脱ぎなだけだし。

 でも座らされ、背後から愛撫されている態勢では、ろくに抗議も出来ない。
 
「はぁ……ぁっ……!……んっ……」
 
 触れたいと言いつつ、私のアソコに己のご子息を当ててくる月島軍曹。

「ん……んー……!?」

 こ、このクソ軍人が!! 身長低いのに馬鹿力が!!
 彼は両手で私の足を抱えたかと思うと、わざと真上にまたがらせるようにする。
 どういう趣向だ! 背後で何か笑ってる気配感じるし!!

『入り口』に当たってる! 超当たってるから! もう少し落とされたら入っちゃうから!
 でも、下着、まだ脱いで、ないし……。

「……っ……んん……」

 ううう。止めろ。ぐりゅっと刺激するの止めろ。
 下着の間からつつっと愛液がこぼれてるから。

 もう下着の上からでもいいから……!
 と恥も外聞もなく叫びかけたところで、スッと月島さんの腿の上に優しく下ろされた。

「……ひっ……」

 軽く腰を動かされ、股間をスライドさせられただけで変な声が出る。
 両手で口を覆って、どうにか声が漏れないようにした。
 だが月島さんは笑っている。

「梢さんは、本当に可愛らしい方だ」

 ……こっちは遊ばれてる感、ハンパないんですが。

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