【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第8章 第七師団
うう。来てる……下腹部に衝撃が……!
腰をつかみガツガツと打ち付けられ、私は顔を真っ赤にしてあえいだ。
いやだがここは、一応、軍の敷地内。冷静になれ冷静に……!
「っ、ぁ、あ……っ、あ……!――ん……」
「それは止めろ、梢……!」
自分で口を押さえた手を、鯉登少尉にどけられた。
「ん……だって……気持ち、よすぎて、声、出ちゃうから……」
顔をこれ以上になく紅潮させ、快感と混乱ではぁはぁと息を乱す。
そんな私を鯉登少尉は穴が空くくらいジーッと見つめ、
「全く……おまえという奴は……」
何か言いかけて止め、
「隠すな。私はおまえの声が聞きたい」
「そんな、わけ、には……ぁ、……ん……っ、あ、あ、……っ、や……!」
「なら無理にでも出させてやる」
悪辣に笑う顔。
声を出させるべく、猛然と突き上げられ、熱く濡れた場所に何度も出し入れされる。
ぐちゅ、ずちゅ、と卑猥な音が響き、ランプに照らされた影が跳ねるのが見えた。
そして私はあっさりと陥落する。
「ぁ、ぁ、ひっ……! だめ、やだ……!」
視界に火花が散る感覚。刺激が強すぎて腕の中から逃げようとしたけれど、ガシッとつかまれて逃げられない。
身体を拘束され、その中でさらに突き上げられ、逃げ場がない快感で、ひたすらに喘いだ。
「ぁ、あ、ぁ……あ、あぁ、あ……!」
耐えきれずに鯉登少尉を抱きしめると、あちらも私をガバッと抱きしめてくる。
「……梢……っ……!」
そしてベッドの上で絡み合う。
一つに溶けそうなほどに身体を密着させ、キスを何度も交わしながら、一秒の休みも無く突き上げられる。
うわ、頭抱くな。首元噛むな!
「音之進様ぁ……もっと……っ……!」
でも心と身体は裏腹であり、私は情けなくねだっていた。
鯉登少尉は無言だが、心臓の鼓動がさらに早くなったのを感じた。
そして望み通りにさらに激しく突き上げてくれる。
「……っ、っ、ぁ、……っ、ん……っ」
ランプの火種も消え、月明かりが暗闇に差し込む。
ギシギシとベッドが揺れ、肉がぶつかる音と二人の荒い息使いだけが響いた。