【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第8章 第七師団
「梢! どうなんだ!」
「それはさておき――」
「さておくな! あいつら! 次に会ったとき私がたたき切って――!」
クソ尾形は是非ともたたき切っていただきたいが、月島さんとの関係に亀裂が入るのはやばいな。
「で、やってほしいんですか? ほしくないんですか!?」
「お願いします」
即答された!
数分後。ベッドにお座りいただいた鯉登少尉の前に、そっと這いつくばる。彼はまだ戸惑ってるようで、
「嫌なら私は別に――」
「いいから、いいから」
褌って未だに慣れないなあ、と思いながら、屹立したブツを布越しにそっと指で愛撫する。
「……っ!!」
すでに形がハッキリ分かるほどだったが、触れるとさらに脈打ってるのが分かる。
「梢、おまえという奴はそんな大人しい顔をして……」
鯉登少尉こそ、真っ赤になってそういうこと言うの止めて。私が逆ナントカしてる気分になるでしょが。
意地悪して、わざと直接触れず、ペニスを布ごと口に含む。
「っ!!」
息をのむ音。だが男のプライドなのか声は押さえていた。
構わず私は手でペニスを持ち、口を動かした。
……自分でやっといてアレだが一分も経たず後悔。
布が唾液を吸うし、布の分も体積が増えてやりにくいったらない。
「……梢……いいぞ……上出来だ」
だがおりこうな私は褒められると弱い。頭を撫でられ、つい頑張って口を前後に動かした。
「はぁ、はぁ……」
チラッと見上げると、鯉登少尉が見える。
軍服はすでに脱ぎ、シャツの下に精悍な肉体。
目が合うと、喉を上下させた。そして。
「わっ!」
頭を引っ張られ、ぶはっと口が解放される。
いきなりな行動と、プチ酸欠になってたのとでぜえはあやっていると、
「梢……やはり直接おまえに触れられたい。触れて欲しい」
褌をするっと抜いたらしく、目の前に浅黒いペニスがつきつけられた。
「…………」
なぜだろう。それを見て、私も喉が上下する。
「全くとんでもない娘だな。月島や尾形ばかりを責められん」
鯉登少尉が呆れたように笑っていた。
「どういう意味ですか」
「そんな顔を見せられ、手を出さず放っておける男がいるわけがない、という意味だ」
かなり失礼なことを言われたのであった……。