【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第8章 第七師団
「もう、いいかげん、に……」
半ギレで睨みつけると、ようやくベルトを外す音。
月島さんはギシッと私の両脇に手をつき、頬を撫でる。
「怒りましたか?」
「別に」
軍曹殿は笑ってる。シャツの前だけ開けた姿が何かいやらしい。
というか――。
「梢さん、くすぐったいですよ」
なでなで。いや、相変わらずものすごい傷だなーと思いまして。特にお腹のやつ。
「止めて下さい。謝りますよ。それにどうせ触るなら――」
いや、なぜご立派にそそり立ったモノを握らせる。何か熱いし、ぬるぬるしてるし!
「あのですね……許してほしいなら……早く……」
何か自分の口から、とんでもない言葉が出てる気がしないでもないが。
そう言うとやっと手を解放され、キスをされた。熱のこもった抱擁。
「俺は忘れたりはしない。だから、あなたも覚えていて欲しい」
…………。
自信ないなあ。私、忘れっぽいし。
でも空気を合わせ、優しく抱きしめ返したのであった。
「んっ、っ……ひっ、……ぁ……!」
焦らした分、限界寸前だったのは向こうも同じっぽい。
跡がついたらどうするという強さで腰や腿をつかまれ、容赦なく突き上げられる。
「ひっ……ぁ、やぁ……ん……」
最初から速度が速い。息が出来ないくらい打ち込まれ、勢いについてけない。
私は汗ばんだ身体で、はー、はー、と必死に息継ぎし、ずちゅ、ぐちゅ、と濡れた音が聞こえる羞恥に耐える。
「ぁ、……ぁ……っ……!」
場所が場所なので、声を押し殺そうとしたけど、
「声、我慢しないで下さい……盗み聞きする奴がいれば、聞かせてやればいい」
ものっすごく悪い笑みで言われた。
何か返事をしようとしたけど、また強く穿たれ、胸を震わせ、のけぞった。
「!!」
膝を抱え上げられ、体重をかけ攻め込まれる。
私も愛液を流して雄を悦んで迎え、さらに奥に受け入れた。
たまに深いキスを交わし、呼吸もままならない中で、頭がぼーっとしてくる。
「ぁ、あ、っ、ぁ、ひ……っ……ん、ぁ、……」
性器の奥深くを、熱い塊が何度も行き来する感覚。
最初はまだ理性があったのに、馬鹿みたいに足を開いて、目を閉じて快感に集中してた。
「梢さん。目を、開けて……俺を、見て、下さい……」