【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第7章 尾形さん3
夜風が障子の隙間から吹き込む。明かりも消した和室の布団の上。
私は色々乱れておった。
「んう……ぁ、……っ……!」
限界です。限界。もうダメ。茂みを乱暴にかきわけられ、奥深くに指を沈められる。
「尾形、さん……もう、いいから……早く……」
身もだえしながらねだると、山猫のため息。
「我慢出来ねぇのか? いつもながら、困ったお嬢さんだぜ」
待てあんた。自分だけ冷静ですみたいなツラしやがって!
人を痴女みたいに言うが、あなたもさっき、風呂場で私を襲ったでしょうがっ!!
「ん……ごめん、なさい……おね、がい……」
…………欲望とは恐ろしい。
普段なら罵倒が出るはずが、殊勝におねだりしていた。
案の定、尾形百之助は身体を起こし、髪をかき上げニヤニヤと、
「そうかそうか、そんなに欲しいか? 何を? どこに欲しい? 言ってみろよ」
悪魔かっ! 人が下手に出れば調子にのりやがって!!
「ぉ、ぉ、おが、尾形、さんの……××を……その、梢の……×××に、い、入れて、ほしい、です……」
でも顔に手を当て、目一杯恥じらいながら言葉をつむいでた。
あれ……私、こんなキャラだっけか……。
『やりなおし』と鼻で笑われるのでは無いかと、敵の動向をチラッとうかがうと――。
「………………」
山猫の喉が、上下に動くのが見えた。
そして。
「っ、あ……ぁ、ふ……!……っ! っ!……ん……!!」
「……っ……っ……梢……」
おねだり効果なのかラッコ肉の効能か知らんが、猛烈に責められています。
身体につくくらい膝を曲げさせられ、メチャクチャに奥まで突かれる。
十分すぎるほどの前戯のせいで、愛液がかき乱され、貫かれるたび、グチュ、グチャ、と音を立てた。
「ぁっ、んっ、……あ……だめ、……っ……熱……っ」
十分に火照った下腹に、熱くて硬いモノが何度も行き来するのが分かる。
頭が爆発しそう。
潤んだ目で、雄の頭を抱きしめた。
「ん……んん……っ……!」
ガバッと激しい口づけをされる。キスだけなのに、身体がもっと熱くなる。
舌を絡めながら、その間もものすごい勢いでグチャグチャに突かれ、かき回される。
「っ、ぁ、あ……っ……!」
熱い。気持ちいい。心の奥まで、とろけそう。