【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第7章 尾形さん3
「……っ……」
早々に帯を解かれ、身体をあらわにされる。もう下半身は、しっとりと露を含んでいた。
でもすぐには触ってもらえない。もじもじと足を動かしていると、待っていろというようにキスをされた。
「……っ、……や……っ……」
横たえられても、口づけが終わらない。あらわになった乳房をつかまれ、柔らかに揉み上げられる。くすぐったい。くすぐったい。
逃げようとゴロンとしたら、追いかけるように抱きしめられ、また無理やりにキスされる。
上機嫌で優しい猫。ふふん。よくぞここまで飼い慣らしたな、私すごい。
――いだだだだ! 何で頭をギリギリつかむ。心を読んだんですか!?
「おまえ、考えてることが顔に出すぎなんだよ」
ぺっと顔を離し、ひくーく山猫が言う。
「いや普通、そこまで読めないって。尾形さんが鋭すぎなんでしょうが!」
「……そうかもな。おまえのことばかり、見ているから」
「は? 今なんて?」
敵がボソッと何かつぶやいた気がするが、聞き取れなかった。
「…………何でもねえよ」
「ずるい。もういっぺん言って下さい。もう一回」
ヒゲをじょりじょり触ったが、
「うるせえ、馬鹿」
手首をつかんで離された。そんな理不尽な!!
「んぅ、ん……っ……ん……」
抗議をしようとしたが、腿をつかんで足を開かされる。
そして、しっとり濡れたあそこにやっと指を入れてもらえた。というか黙らされた。
「ぁ……そこ……ゃ……」
なお『やだ』と言って止めてもらえた試しがない。
じんじんと熱を持つ場所を、くちゅくちゅとかき回され、余計にあえがされただけであった。
「もっと足、開け」
「……ん……っ……」
身体の横に片腕ついてのしかかられ、口づけをされる。
鼓動が高鳴るばかりで、呼吸が上手く出来ない。
目を閉じると、アソコを弄られる快感を嫌でも感じた。
ん……気持ちいい……やだ、そこ、あんまりいじめないで……。
「ひっ……!」
なお心の中で『やだ』と思った場所も、的確に責められる傾向にある。
濡れきった場所を、さらに指で丹念に愛撫され、快感にうめいた。
このクソ猫、本当に心が読めるのか!?
……分かりやすいだけなのかなあ、私。