【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第7章 尾形さん3
「……ぁっ……!」
たくし上げた服の中に、大きな手が潜り込み、胸をつつむ。
「……ふ……っ……んん……尾形、さ……」
気持ち良くてくすぐったい刺激に、目を細めた。
同時に汗ばんだシャツの下の、たくましい胸板が肌に触れ、身体が火照るように熱い。
その間、しばらくキスをしながら互いの身体に触れ、
「おが、た、さ……」
顔を紅潮させ、とろんとした目で、尾形さんをじっと見上げる。月明かりで、私の顔は見えただろうか。
「……っ……!」
山猫が少しだけ目を見開き、突然起き上がる。
「え?――っ……あ……! ぁ、ぁ……!! あ……!!」
さっきの比では無い勢いで、壊れたような動きで腰を押し進められた。激しさに身体がついていけず、ガクガクと揺さぶられるままになる。
「ま、待っ……いき、なり……ひっ、あ……っ……!!」
たまらず首にだきつくが、なぜか噛みつかれた。
「ちょっと、それ、止め……っ……あぁ、……っ、あ……!」
身体を離そうとすると抱きしめられ、首筋や鎖骨に、痕がつかない程度に歯を立てられる。
その間も、ぐちゅ、ぐちゅ、といやらしい音を立てて勢い良く責め立てられ、ワケの分からなさと快感で、だんだんと理性が死んでいく。
気持ちいい、気持ちいい。ずっと、このままでいたい。
でも……もう、限界……!
「……っ! あ、ああ……!」
抱きしめられたまま最奥に激しく突き立てられる。
足先までびくびくし、全身が震えた。
「尾形、さ……ん……っ……」
名前を呼ぶと唇が重なる。
「梢……!!」
そして強く抱きしめられたまま、何度も何度も奥を抉られ、
「――――っ……!!」
白く弾けて、絶頂に達した。
一瞬遅れて圧迫感が去り、生温かいものが腹や胸、ついでに顔にも少し降り注ぐ。
はあ、はあ、と、尾形さんの荒い息づかい。
そして口づけが下りてきた。
私は足を大きく開いた格好のまま快感の余韻に震える。
そして口づけを続ける猫さんを『仕方ないなあ』と思いながら……目を……閉じ……。