【尾形】うちの庭が明治の北海道につながってる件【金カム】
第7章 尾形さん3
前回のあらすじ。完全に野郎ベースで好き勝手されております。
――殺す殺す! 絶対に殺す!!
闇夜の中、後ろから抱きしめられジタバタするが。
「梢。機嫌直せよ。悪かったって」
嘘つけ嘘つけ嘘つけ!!
くそ、油断した。だいたい尾形さんとのセッ○スにはろくな思い出がない。
隠れ家の時からすでに『今日は誰もいないな。ヤルか』だったしなあ。
そうじゃないときは買い物中とかにフラッと目の前に現れ、
『大変だな、梢。茶屋に行くか? おごるぞ?』
『え? いいんですか? 尾形さんって優しいんですね!』
『まあな』→行き先は連れ込み宿。
その晩、メシに死ぬほどシイタケを入れてる私と、無言で味噌汁をすする尾形さんを見て皆は『あぁ(察し)』という顔だったし!!
「はああ~」
しかし女の悲しさ。腕力では現役軍人に叶わない。
暴れ疲れてクタっと力を抜くと、頭撫でられた。
「いい子だ」
褒められても嬉しくないし!
――でもまあ、別にいいか。
「どうした梢。また頭が死んだか?」
”また”って何だ!
ふざけたことを言いつつも、尾形さんは後ろから優しく愛撫してくる。
暗闇でも正確にボタンを外され、胸もとが全てあらわになった。
「ん……っ……」
初夏でも北の夜は寒い。
こぼれた胸を、銃を持ち慣れた堅い手がつかむ。
「……っ……ん……」
揉まれ、先端を擦られ、絶妙に刺激される。
月明かりすらも届かない、深い森の暗闇。
……以前、夜の森で交わったことを思い出させる。
「はぁ……ぁっ……」
両足を閉じ、無意識にもじもじさせる。
「こっち向け」
「ん……っ、……」
肩越しに振り向くと、唇を重ねられた。
――……っ……ん……。
片手が太腿をなぞる。そして独り言のように、
「こんな妙な服、着やがって……」
まあ、ぴっちり身体の線が出る服とか、明治じゃあんま無いか。
牛山さんも舐めるように見てたっけ。
そして手が忍び込み、私の下着の上に触れたとき。
「……はっ」
「笑わないで下さいよ」
気づかれたか。尾形さんの笑いがしゃくに触る。
「だが口じゃ、あんなに苦しかっただの殺すだの言っておいて……」
「う、るさい……」
うん。下着がじっとり濡れていた。