第4章 新しい仲間
穴だらけになっていたドレスを脱ぎ、真新しい少しサイズの大きい、スーツに着替え、向かったウボォーの救出は上手く行った。救出した先でウボォーとシャルナーク、フランクリンにも出会い、挨拶をした。
3人ともとても優しかった。フランクリンはパパを殺した相手でもあり、ビクビクしながら挨拶をすると、あの時の虐殺が嘘のように優しかった。
ウボォーはうるさかったが、暖かさと優しさがあった。
シャルナークは人当たりがよく、気さくだった。
「おかえり。」
アジトと呼ばれる廃墟に再び戻ると、暗闇が変わらず広がっていた。
それぞれ団員は瓦礫に腰かけており、只今私と一緒に帰ってきた団員も各々、定位置に座る。座る位置に困っているとパクが手招きをしくれた。素直に隣に座る。
緊張が解けたのか、体の力が抜けパクによりかかる。
「フフ。少し眠りなさい。疲れたでしょ。」
「ありがとう、ございます。」
パクに優しく促されると、眠りについた。
目を覚ますと団員達は団長を取り囲んでいた。いつの間にかコンクリートに横にされており、毛布が一枚かけられていた。眠たい目を擦りながら毛布を剥いで、パクの元に向かう。
「どうしたんですか?パクさん。」
「あら、アリアおはよう。パクでいいわよ。実はウボォーが帰ってこないのよ。」
「ウボォーさんが?そうですか。」
ほんの数分しか関わっておらず、彼の実力もわからないが、もしかして……と悪い妄想を考えられずにはいられなかった。ウボォーは鎖野郎をぶっ殺すと張り切っていた。自分はあからさまに落ち込んでいた。それをパクは見逃さなかった。
「アリアは優しい子ね。もう少し寝ていなさいな。まだ入ったばかりでいろいろ疲れたでしょ。」
パクは私を先ほどの場所に誘導し毛布をかけ直してくれた。そして、頭を優しく撫でる。それはとても心地よかった。