第13章 本音
料理が終わる頃にはフェイタンの説明も終わっていた。
「それ誰におそわたか?」
「この料理はマチです。」
食事中に言った何気ない発言にフェイタンは顔を曇らせる。どうしたのかと思っているとフィンクスがフェイタンを安心させる。
「俺がこの前、食っても何ともなかった。あの時はマチが作ったのが問題だったみたいだ。」
フィンクスの言葉に疑問を持ったが、彼の言葉でフェイタンは不安な表情を消す。
3人で食事を終え、グリードアイランドを数日ぶりにプレイをする。
シャルナークと合流するとそこでフェイタンの話にも出てきたカルトと呼ばれる女の子?と出会う。
「僕、カルト。4番のヒソカと交代して入った。」
「アリアです。」
簡潔に挨拶を済ませると徐念師と呼ばれる者の後を尾行する班とヒソカに知らせる班に別れる。
フィンクスとフェイタンについて行くと自然とヒソカに知らせる班に加わる。しかし、二人はヒソカと私が接触するのを極力、嫌がった。
だからだろう、フィンクスは少し離れて、コンタクトをヒソカに使用し、一人でヒソカを迎えに行った。
ヒソカが来るとフェイタンの後ろで、絶を使い気配を消した。フェイタンの後ろから覗くようにヒソカを見ると目があってしまう。
「完璧に気配を消してるけど、今の僕には無駄だよ♥️」
ヒソカの言葉にドキリとする。フェイタンとフィンクスがとっさに殺気を出す。
「以前は興味もなかったけど、大分強くなったみたいだね♠️今度僕と遊んでよ♦️」
ヒソカの言動に首を左右にふることしか出来なかった。
「残念♣️」
ヒソカがすぐに諦めてくれたことに胸を撫で下ろす。
しかしフェイタン達はヒソカの姿が消えるまで彼を睨み付けていた。
「ッチ!あのやろう、用がすんだらぜってぇ殺してやる。」
フィンクスがぼやく。
「よし!フィンクスたちの任務はここまでだ。もう、自由にしてもらってもいいよ。アリアもいるんだしさ。」
シャルナークが気をきかせてくれる。フィンクスとフェイタンはもう、グリードアイランドに用がないといった感じだった。
「さっさと戻るぜ。これ以上あのやろうの視界にアリアを入れたくねぇ。」
「OK。アジト戻るよ。」
こうして、私達三人はリーブを使い、グリードアイランドを後にするのだった。