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フェイタンorフィンクス

第10章 痛み


フィンクスもフェイタン同様に、上半身は裸だ。
しかし、フィンクスの肉体はフェイタン以上に鍛えぬかれていた。
私の横に座るとドライヤーをかけ出す。

「フェイ!お前も乾かせよ。」

「別にいいね。もう、乾いたよ。」

「そうかよ。じゃ片付けるぜ。」

フィンクスはドライヤーをもとの位置へ戻す。
フィンクスとフェイタンを見ていると、ふと疑問を抱く。

「あの、お二人とも寒くないんですか?」

「寒くねぇよ。気にすんな。それより反省会するぜ。」

フィンクスの発言に頷く。

「まず、隠は合格だ。」

「でも、周囲への警戒が少なすぎるよ。隠に集中しすぎね。」

「うっ!すいません。」

いたいところをつかれる。

「あと、捕まったときに逃げ出すすべが無いのも問題だな。」

「それに、走り初めの瞬発力が遅いよ。あれじゃ、スピードに乗る前に捕まえられるね。」

二人は次々と意見を述べていく。その二人の気にしている点は、自分でも気にしていたところだった。

「な、何か、すいません。役立たずで。」

「ここから鍛えればいいね。伸び代はあるよ。」

「フェイの言う通りだな。」

「ありがとうございます!」

二人に励まされ、少し前向きに考えることにした。

「さてと。本題に入るぜ。アリアは今回、罰ゲームだ。」

「な、内容は?」

二人は目配せし、嫌な笑みを浮かべる。

「ワタシ達の言うことひとつきくね。ニヤァ」

「わ、私は何をしたらいいんですか?」

二人の表情と言動に、何をされるのかと身構える。

『俺らに抱かせろ/せるね。』

「え?」

二人同時に発した言葉の意味を、直ぐには理解出来なかった。
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