第1章 0:00
注意(微甘×ドSフェイタン)
2回目は青い方のサイコロをふった。「額」と出る。レンは、フェイタンより小柄なため、少し身をのりだし、フェイタンの肩に手を添え、反対の手で前髪を上げる。
「ん……」
額と言えど顔を近づけるだけでも恥ずかしい。レンが終えるとフェイタンは銀髪の前髪を優しく上げ、レンの額にキスをする。
「フッ顔、赤すぎね。」
「は、恥ずかしいから仕方ないでしょ!」
レンは3回目をふる。
「足先……///もう!何でこんな恥ずかしい所ばっかり!」
「仕方ないよ。8回も欠伸するから悪いね。ニヤァ」
その後も瞼や指先とキスをする場所としては珍しい所ばかりが出た。そして残り3回となる。
「ハァ~。後3回も。」
レンは、ため息を付き、初めにふった赤のサイコロをもう一度転がす。
「大腿ね。」
フェイタンが転がしたサイコロを読み上げる。
「ふ、服の上からでいいよね?」
「ダメよ。ワタシは仕方なくてもレンはスカートめくるね。ニヤァ」
「い、意地悪///!!」
「早くするよ。レンからしないなら、ワタシからするね。ニヤァ」
「い、今するから、ち、ちょっと待ってよ。」
顔にかかる髪を手で抑え、フェイタンの大腿部に顔を近づける。ズボン越しとはいえ、顔のすぐ近くには、フェイタンのモノがあると思うと、更にレンの顔は赤くなり、心拍数も上がる。
「次、ワタシね。ほら、スカート持つよ。ニヤァ」
「ほ、本当にしなきゃダメ?」
「ダメよ。嫌ならワタシが持つね。」
フェイタンの鋭い眼差しが、レンを真っ直ぐ見つめる。恐らくフェイタンが持つとなると、大腿部までだけじゃ済まない。それはあってはならないと感じレンは恐る恐る、スカートに手をかけ、スカートを浮かせた。
「ほら。フェイタン、早くしてよ。恥ずかしいんだから///」
「それじゃ、分かんないね。もと上げるよ。ニヤァ」
(フェイタン絶対に楽しんでる!)
レンは心の中で呟きフェイタンを睨んだ。
「ワタシを睨む暇あるならささとするよ。」
レンはスカートを浮かせた手を更に数センチ上げる。フェイタンは露になったレンの大腿部に顔を近づけ、出来るだけ股関節に近い所に唇を落とす。