第1章 あたふたさせたいお姫様
「おはよう幸!」
私は元気よく挨拶をする。
「おー、おはよう玲奈…」
ん、幸村の顔が赤いぞ?
「どうしたの?顔赤いけど。」
「いや、なんでもねー」
「ちょっとぉー、気になるよー(ㆀ˘・з・˘)」
白状しろ幸村!と、くすぐってみる。
「ば、ちょおまくすぐったって、分かったから分かったからわかっらやめろ。」
やっと意を決したように話し始める。
「お前ら…あの…夜の声…」
「え、なになに?」
「夜のこえ!き、昨夜聞こえてきて… その…」
その後の幸村はごにょごにょして聞こえなかったけど、幸村の顔を見ればおおよその察しはつく。
恥ずかしすぎてなんて反応をすればいいのか迷ってると
「幸村。そんなプライベートのあれこれを聞き耳立てるなんてプライバシーの侵害だぞ」
物陰から平然とした顔の佐助くんがひょっこりと現れてくる
「おい!まずプライバシーってなんだよ?! あと聞き耳なんて立ててねー!」
その後の2人でわちゃわちゃ話してるところを見てると
佐助くん!!!! 冷静すぎない?!
と、いうか佐助くんがあたふたしてるところ見たことないかも…
でも ちょっと見てみたいなぁ。
逆に春日山城の人たちは佐助くんがあたふたしてるところを見たことあるのかな?ちょっと聞いてみよう!