第4章 秘湯
その頃…
玲奈(佐助くん…苦しそうだったけど大丈夫かな?)
玲奈は最近の佐助の様子がおかしい事に気がついていていて、佐助を心配して近づくとなぜか逃げられてしまうのだった。
玲奈(佐助くん…体調が悪いのかな?それとも、私の事)
玲奈「嫌ってるのかな…」
この時代に来て佐助という存在に、毎回助けられていつのまにか好きになっていて玲奈は嫌われたと思うと本当に悲しかった。
玲奈「本当にそうだとしたら、本当に悲しいよ…」
ぼとぼと歩いていると。
玲奈「また来ちゃったよ…」
そう、そこは最近玲奈の見つけた、森にあるで秘湯であった。
普通に疲れを癒す時や、嬉しい事があったと時。
この時代が辛くなった時、家族に無性に会いたくてなった時。
なんとなくこの温泉に来てしまうのだ。
玲奈「気持ちいい…」
服を脱ぎ終えると、温泉に浸かって一人で泣く。
玲奈「うっ…うわぁぁん」
何分間か経って、気持ちが落ち着いてスッキリすると次は無性に叫びたくたっていた。
玲奈(ここは誰もいないし、いいよね?)
すぅっと息を吸い込み肺いっぱいに空気をためると。
玲奈「佐助くんのバカヤローーーー!!!」
大声でそう叫んだが、玲奈は色々と恥ずかしくなった。
玲奈(かなり八つ当たりだったし、側から見たら基地外だったよ…)
玲奈「ごめんね…佐助くん」
ボソリと玲奈が呟き、気分がスッキリして湯から出ようとした。
佐助「玲奈さん、声が聞こえたからって見に……っっっ!!!」
そこには、一糸纏わぬ玲奈の姿があった。
玲奈「あ、ごめんなさいっっ!なんかもう色々!」
玲奈は佐助に背を向けて胸を隠していると。
本当に気まずい雰囲気が流れた。
佐助「本当にごめん、俺もう行くから…」
玲奈(あっ…行っちゃう!謝りたい事が沢山あるのに…)
そう強く思ったと同時に待って!と大きな声で叫んでしまう。
玲奈「あの、私今すぐ着替えるから…佐助くんに会いたい事があるの。」
佐助もいつもの冷静な顔は崩れてないが、理性は崩れてしまいそうだった。