第3章 この気持ちの理由
すると、家康がいきなり口を開く
家康「あんたってさ、政宗さんのこと好きなの?」
玲奈は、お茶を吐き出しそうになったがなんとか持ちこたえた。
玲奈「そんな訳ないでしょ!あんな、女ったらし大嫌い!」
家康「にしては、すごく突っかかるよね。嫌いならほっとけば、少なくとも俺はそうするよ」
玲奈「そう…なのかな。私政宗をなんだかほっとけないんだよね。なんなんだろう。この気持ち。」
玲奈(確かに、家康の言う通りなんだよね…なんで私政宗がほっとけないんだろう…)
家康「試しに、明日から一週間政宗さんのことを注意するのをやめてみたら。そしたら自分の気持ちがわかるんじゃないの?」
家康がそう諭し、団子が運ばれてきた。
すると、玲奈がふふっと吹き出して
家康「なに、いきなり笑って」
家康が気味が悪るそうに玲奈を見つめる
玲奈「なんでもないよ。ただ家康が団子10本食べるところ想像しちゃって…」
家康は呆れと照れを混ぜたような表情でむしゃむしゃと団子を貪る。
団子を食べ終え、二人は安土城へ帰っていた。
家康「いい?明日から一週間政宗さんのことを絶対に注意しちゃいけないよ」
玲奈「はいはい、分かったよ」
そして、二人並んで帰る姿は親友のようだった。